檀のはじまりは、とある工務店さんの事務所の一角を間借りするところからだったそうです。
そこから5年後に、今のログハウスが完成し移転。
父念願のログハウス事務所。
「このログはカナダから来たんだ」「俺もカナダに行ったんだ」と話す時は、とても自慢げで楽しそうでした。
当時の事務所周辺には何もなくほぼ田んぼで、突然現れたログハウスは、相当迫力があったはず。よくカフェに間違えられて人が入ってきたそうです。
父はずっと、この事務所を住まいにしていました。1年365日、ずっとこのログハウスにいました。この事務所がもう、父そのもの。
そんな築20年のログハウス、いろんなところがくたびれてきて、修繕する準備を進めていました。でもそれも、できずに逝ってしまいました。。。
今、父のすみかだったここを、”インスタ映えする事務所”にしていこう!と張り切っています。父の代わりにこれからは、私たちが愛していこう。そう思って、今色々と進めています。
私たちのカタチを、少しづつ作って、います。
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『父さんは、どう思うだろうか…。』
ずっとそんなことを思いながら片付けていたら、四十九日の前日、1羽の鳥が事務所に迷い込んできました。
暖炉の煙突から落ちてきたススだらけの真っ黒い鳥。
しばらくずっと居座って、ログの中を飛び回って、数時間後に出て行きました。
きっと、、、父さんだ、笑。